宅配便各社にとって一番の課題は、個人向け荷物の受け取り先の不在問題だ。在宅率が高いのは午前10時までと午後4時~6時。朝と夕方に山がある「M字」になっている
トラックのドライバーは、夜間の長時間勤務に加え、荷物の集荷や配達にともなう待ち時間が長い割に賃金水準が低い。即戦力になる経験者が優先されるため就業者は中高年の男性中心だ。13年の厚労省の調査によると大型トラックのドライバーの労働時間は2640時間(全産業平均2124時間)、所得額は416万円(同469万円)、平均年齢は46・2歳(同42歳)だった。2015年になったいま、先の試算は杞憂に終っているが同省自動車局貨物課はいまも「ドライバーの高齢化や労働力人口の減少などにともない、ドライバーが数万人単位で不足することは否めない」とみている。